お知らせ

コレステロールの高い方へ

健康診断あるいは人間ドックなどで、何年にもわたってコレステロールが高く治療が必要といわれ、こられる方がおられます。ご本人にお聞きすると症状がないから放っておいたといわれる方が多いですが。

コレステロール(特に悪玉といわれるLDLコレステロール)が高いということは、どういう事かと説明しますと、これにより、血管の異常(動脈硬化)をきたし、特に心臓病(狭心症、心筋梗塞)を発症する危険が高くなりますよという事です。特にお父さん、お母さんなど身近の方がこれらの病気を発症されている場合、危険度はさらに高くなります。脳梗塞も発症の危険は高まります。その他現在大きな社会問題になっている認知症を発症する危険も高くなることが報告されています。それではコレステロールの高いといわれた方はどうすればよいのでしょうか。多くの病気でもそうですが、まずは生活習慣の改善をする事です。(禁煙、過食をさけ標準体重を維持する、肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取をひかえ、魚類、大豆製品、野菜、海藻、果物の摂取をふやす。適度な運動をおこなう など)それでも高い状態が続く場合は、お薬を服用していただく事になります。現在非常によいお薬があり、服用する事で、コレステロールを低下させ動脈硬化を防ぐだけでなく、その病巣を場合によっては小さくする事ができます。そのため心筋梗塞、脳梗塞にかかられた方の再発予防にも用いられています。

さらに中高年の方が服用する事により、認知症の発症抑制になる可能性もいわれています。ですから服用され始めた方は、単にコレステロールがさがったからといって短期間でやめるのではなく、長い目でみて服用をおつづけ下さい。

お知らせの一覧を見る