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ジェネリック医薬品の服用に際して

ジェネリック医薬品の使用頻度は、国の医療費の削減などの観点からの使用推奨もあり、近年非常に増加しています。ジェネリック医薬品 いわゆる後発医薬品は、先発医薬品の特許が切れた以降に、後発医薬品メーカーが製造販売する薬の事です。ジェネリック医薬品の値段(薬価)は、先発医薬品の薬価にくらべかなりかなり安くなります。それは次の事によるためです。
先発医薬品メーカーは、薬の創薬・製造・販売までに多くの試験をおこない、動物実験も含めてその安全性を確認して、国に薬を承認してもらうため一つの薬を作るまでに多額な費用を負担します。そのために、先発医薬品の薬価は必然的に高くなります。ところが後発医薬品は先発医薬品の特許がきれたあとにその薬の有効成分を試験などする事なく、同量使用して作ればよいので(国に承認される)、費用がかかる事は少く薬の薬価は安くなります。そして医療費の削減につながりますし、患者さんの支払い負担も軽くなるのです。その結果、後発医薬品メーカーは多数あります。患者さんの支払い負担が軽くなるのはよいのですが、ジェネリック医薬品には問題はあります。まず薬が同じような効果があるのかを調べる試験で先発医薬品の85%〜125%の効果があれば許容域としているところです。これは裏を返せば治療効果が最大45%異なってもよいのかという疑問がわきます。事実、先発医薬品からジェネリック医薬品に替えたら効果が悪くなったという患者さんもおられます。また薬の有効成分をつつむ添加物に関しての安全性などに関しても検討されていません。
また後発医薬品メーカーは多数あり、薬の効果も違う事があり、われわれ医師も患者さんにとって、どのジェネリック医薬品を使用すればよいのか非常に迷います。幸い当院では現時点では処方した患者さんからの、強い苦情はありません。これからもどの先発医薬品をジェネリック医薬品に替えるか、どのジェネリック医薬品を使用するかなど患者さんのために考えます。不満などがあったら何でもお話下さい。

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