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一過性脳虚血発作(TIA)ワンポイント知識
頚部の動脈や大動脈あるいは脳の主要な動脈に生じた動脈硬化巣(プラーク)からの小さな血栓が原因となり、一時的に運動麻痺、言語障害、しびれなどの神経症状を生じますが、短時間(長くても24時間以内)のうちに症状が消失するものを指します。TIAが生ずると約90日以内に10%の方が脳梗塞に移行し、そのうち半数の方が最初の2日以内に梗塞を生じたとの報告もある恐い病態です。TIAより脳梗塞に移行する危険性が高いかどうかを評価するABCD2スコアというものを紹介します。
スコア | |||
---|---|---|---|
A(年齢) | 60歳以上 | 1 | (Age) |
B(血圧) | 140以上あるいは/90以上 | 1 | (Blood Pressure) |
C(臨床症状) | 片側の運動麻痺 | 2 | (Clinical features) |
麻痺を伴わない言語障害 | 1 | ||
D(持続時間) | 60分以上 | 2 | (duration) |
10〜59分 | 1 | ||
D(糖尿病) | あり | 1 | (diabetes) |
このABCD2スコアの合計が高いほど脳血管障害(脳梗塞)に移行しやすいといわれています。
(0〜2で0%,3で1%,4で6.8%,6〜7で27%)
知っておかれると損する事はなく助かる事があるかもわかりません。