お知らせ

抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用されている方へ

抗血栓薬を服用されている方から最近は少くなったのですが抜歯時や白内障手術時あるいは消化管内視鏡検査時などに内服をどうすればよいかを質問されます。
抗血栓薬はそれなりの理由(心筋梗塞後あるいは脳梗塞後の再発予防など)で内服されていると思います。それを安易に休薬あるいは中止すると脳梗塞、心筋梗塞やその他の重篤な血栓症や塞栓症(血管が詰まり血流が途絶する)を起こすことがあります。薬の種類にもよりますが、前述の病態が1%あるいは3倍発症リスクが上昇すると報告されています。

一方、抗血栓薬の服用を続けたまま観血的な処置あるいは治療をおこなえば、血がとまりにくく止血が困難になる可能性がある事も事実です。ではどうすればよいかということになりますが、質問に多い上述の抜歯、白内障手術では抗血栓薬内服継続下でおこなうことが推奨されています。
消化管内視鏡検査、治療時においても観察、生検(組織を取る事)に際しては内服継続下におこない、ポリープを取る場合にもその大きさなどにもよりますが減量あるいは内服継続下でおこなう事が推奨されています。大きな手術の場合などは、リスクを勘案しながらも休薬はせざるを得ません。

以上の様な事ですが、もっと詳細な説明が必要であれば来院して下さい。ご説明致します。

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