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男性更年期障害

男性更年期障害と一般によばれる疾患群は、加齢に伴い男性ホルモン(テストステロン)が低下することによりおこる症候で、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)と呼ばれています。50代、60代、70代、80代の男性において、おおよそ12、20、30、および50%がLOH症候群に該当するとされています。LOH症候群はうつ(大うつ病が多い)、性機能低下、認知機能の低下、骨粗しょう症、心血管疾患、内臓脂肪の増加、糖の代謝の低下、HDL-コレステロールの低下、LDL-コレステロールの増加につながり、メタボの危険因子となり、また心血管疾患、糖尿病、呼吸器疾患のリスクを高めることが知られています。症状としては身体・精神・性機能に関する症状に大別されます。
おもな更年期症状は下記です。

※全て見えない場合は横スクロールでご覧ください。

精神症状 身体症状
健康感の減少 筋力低下・筋肉痛
不安 疲労感
いらいら ほてり、発汗
うつ 頭痛、めまい、耳鳴り
不眠 性機能の低下
集中力の低下 頻尿
記憶力の低下 Morning erection(早朝勃起)の消失
性欲の減少 (下線部の症状は性機能の低下(テストステロンの低値)に関係します)

症状の評価としてはAMSスコアによる重症度分類が汎用されていますが、(スコアの詳細は省略)、日本人においては熊本式症状調査票が適切に症状評価を行える可能性があるとされています。治療は血液中の遊離テストホルモンの値を測定し、テストステロン補充療法を行うことになります。(主として泌尿器科で)。LOH症候群(男性更年期障害)は最近では、病名はよく知られてきていますが、概略は上記のようになります。

 

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