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インフルエンザは何回までかかる事があるの?

インフルエンザに罹患される方が、2月初旬においても非常に多く、いまだ減少傾向にはありません。以前記載したように例年を平均すると1/30頃をピークとするようなのですが、その原因として2018年をむかえてから2月の現時点までの気温の低下がここ数年来の中でかなり強い事があげられています。またもっと懸念される事は流行しているA型インフルエンザ株が変移している事です。
流行初期にはA型はH1N1pdm(2009年〜2010年に大流行した株)でしたが、現在H3N2(A型香港)がH1N1pdmの罹患患者さんの数をうわまわって流行してきている事があげられます。今までの傾向としては、上記2株が交互に年を異なって流行するというのが通例なのです。またB型インフルエンザがA型と時をほぼ同じくして流行しているという情況もあります(B型インフルエンザはA型インフルエンザがピークをすぎてしばらくして小流行するというのが多い)。これらの事などがかさなって2018年度におけるインフルエンザの流行が続いているのです。したがってA型インフルエンザに1度罹患した後にB型インフルエンザに罹患する事は毎年時々みられますが、今年はA型に罹患したあとにもう1度A型インフルエンザに罹患するという事も考えられるのです。
極端にいうと、最悪の場合A型インフルエンザに2回、B型インフルエンザに1回、計3回インフルエンザに罹患するという事も論理的にはおこりうります。したがってインフルエンザに罹患して治癒したからもうインフルエンザは大丈夫という事はないので、高熱、喉のいたみ、咳などが出現した場合は、再度われわれ医師を受診して下さい。

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