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痛風をおこされたかた そして痛風をおこさないために!

痛風は持続する高尿酸血症の結果として急性関節炎を生じる病気で、急性の関節炎を主訴として外来を受診される方の多い日常ありふれた病気です。この急性痛風関節炎(痛風発作)は第一中足趾関節、足関節などに好発します。これらの関節の腫張を伴った強い疼痛、高尿酸血症の既応などがあれば、比較的容易に診断できます。(疼痛部の関節液中の尿酸塩結晶の同定が重要ではありますが)痛風関節炎の治療(薬物療法)には発作の前兆期(発作がおきそうだなと思った時)にはコルヒチンという錠剤を1錠服用し、発作を頓挫させます。発作が頻発する場合はコルヒチンを連日服用します。それでも発作がおこった場合、その極期には痛み止めを短期間に限り比較的多く服用して炎症を鎮静化させます。(これらの薬物は医療機関で処方してもらって下さい)これらの場合、痛風発作時に血清尿酸値を変動させると発作の増悪を認める事が多いため、発作中には尿酸降下薬は原則として投与の開始はしません。これらの過程において重要な事は、治療により発作が治ユした場合、それでおわりではなく、痛風発作(関節炎)をくり返さないためにも高尿酸血症の長期治療が必要な事です。そして血清尿酸値を6mg/dl以下に維持するのが望ましいのです。また痛風を経験した事のない方でも、血清尿酸値が9mg/dlを超えた場合は将来の痛風関節炎の発症率が有意に高くなるため、尿酸降下薬の服用が望ましいとされています。また痛風をおこさない高尿酸血症に対する生活療法には食事療法、飲酒制限、運動療法が中心となります。食事療法としては適正なエネルギー摂取・プリン体・果糖の過剰摂取制限、十分な飲水が推奨され、肥満の解消も大切です。運動療法は、種々の有酸素運動を他の生活習慣病をもっておられる方と同様の強度持続時間(例 早足歩き30分/回、6日間/週)おこなう事がよいとされています。高尿酸血症については以前記載しましたが、痛風も痛くこわい病気(くり返すと)です。注意して下さい。

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