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寝汗をかくのは?

寝汗をかく、いわゆる夜間の発汗の増加の事を言われているわけですが、それはなぜかと思われる前にまず発汗の増加は本当に夜間だけなのか考えて下さい。一日を通じて多いのか、何か最近服用しはじめた薬、サプリメントなどはないのか、持病(糖尿病、甲状腺機能亢進症、COPDなど)はないのかまたその調子はどうなのか最近患った病気はないのか(感染症、帯状疱疹など)、緊張する事がよくあるのか、分娩後なのかなどです。上記がある場合は、その各々に対して考えていく必要があります。それは薬以降の記載した事では発汗の増加をきたす事が多いからです。今回はそれは省略します。一般に入眠直後は体は体温を低下させようとするため、発汗量は増加します。そして明け方には体温は低下してくるので発汗は減少してきます。しかしこの明け方に悪夢をみる(興奮性レム睡眠)事などがあると発汗量の増加をきたします。PTSDなどの人によくみられます。また睡眠が深くなると動脈中の二酸化炭素の圧が上昇する事があり、体温をさげる方向に体が働き全身の発汗の亢進が生じる事もあります。(ある種の病気をお持ちの人に多くおこりますが)これは結核患者さんは多量に寝汗をかくと以前いわれた事と同じ機序によります。したがって寝汗をかくという事は生理的にもおこる事であり、冒頭に記載した事や生活環境の変化などが除外できる場合は経過を観察されてもよいとも考えられます。

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