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慢性心不全症+気管支喘息のお話

先週に行った学会での話題です。慢性心不全症の患者さんが気管支喘息も患われた場合です。一般的に心不全症の患者さんは主としてわれわれ循環器医が治療しますが、その場合に喘息やCOPDではない患者さんに対してはよく使用する薬があります。その薬を使用する事によって使用しない場合より患者さんの生命予後がよくなる事が証明されているからです。しかし喘息(やcorb特に喘息)の患者さんに対しては使用してはならないとされています。(薬の使用書などに記載されている)理由は作用機序から喘息の症状を悪化させるからとされています。しかし最近の諸家の報告からその薬を喘息の治療薬と一緒に使用した方が、使用しない場合より生命予後をよくする事が報告されており、これはほぼ確かなようです。COPDに対してもほぼ同様です。(COPDに対しては慎重に使用するとなっている)心不全症に限らず喘息やCOPDを合併している循環器疾患を患われている患者さんは多く、その場合頻脈の方もしばしば見受けられ、我々が治療する場合薬の使用に関して悩む事は多いです。私自身はCOPDの患者さんに対しては慎重な薬の投与を行っていましたが。(もちろん患者さんに説明してからですが)そしてCOPDの増悪などは経験していなく良好な効果が出ている事は関じていました。今後は説明し、同意の上喘息の患者に対しても慎重に使用し、良好な予後などQOLをめざしたいと考えています。

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