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卵(鶏卵)摂取が多いと癌死亡が増加する!

卵(鶏卵)には、コレステロールが多く含まれている事は周知の事となり、血液中の総コレステロール値と心筋梗塞の発症率には正の関連がある事も知られています。しかし卵の摂取頻度と心血管死亡率は関連がみられなかったと報告されています。これには卵以外の食品由来のコレステロールが増加したことなどの食生活の変化を指摘する説などがありますが、詳細は省きます。それでは卵摂取頻度と癌死亡はどうなのでしょうか。卵を1日に1個食べる人にくらべ1日2個以上食べる人では癌での死亡が有意に高くなり、週に1〜2個食べる人は逆に有意に低くなるとの報告が複数あります。それはなぜでしょうか?卵に多く含まれるコレステロールは肝臓でつくられる胆汁酸の原料となります。したがって卵の摂取頻度が多いと胆汁酸の生成が多くなります。この胆汁酸には発癌性があることが知られています。そのために消化器系の癌が増えることになるわけです。また卵黄は胆のうの収縮を促進します。その結果消化管への胆汁の排泄が増加し、このことも発癌の原因となります。そして卵にはコリンというものが多く含まれています。動物での実験ではコリンを多く含む飼料で肝臓癌が増加することも示されています。したがってわが国においては男女をとわず卵の摂取はほどほどにすることは健康上有益と考えられまた推奨されているのです。参考にして下さい。

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