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花粉症が大変な季節ですね!

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)のある方は、大変な時期にきていますね。今年は暖冬のせいか症状の出現時期が早く、症状の強い方も多いと感じています。花粉症はスギ花粉でいえば2008年の報告では日本人の4人に1人(約25%強)の人が羅病されていると報告されています。10年前とくらべると約10%も増加しています。スギ花粉の飛散量も増加していることはもちろんありますが、生活様式や環境の変化なども原因と考えられています。花粉症はご存知だと思いますが原因となるものによって症状の出現時期が異なります。日本で最も多いスギは2〜4月、ヒノキは4〜5月、カモガヤ、オオアワガエリなどのイネ科は6〜10月、ブタクサ、ヨモギなどのキク科は8〜10月に症状が出現し、強くなります。症状はくしゃみ、鼻汁、鼻閉、眼のかゆみ、眼のまわりや結膜の発赤、流涙、襟足や顔面の赤み、かゆみ、腫れなどの皮膚症状がよくみられますが、頭痛、微熱、けんたい感などの全身症状が出現することもあります。また近年注目されているのが、野球や果物を食べた時に口腔内に限局したかゆみ、腫れなどが出現する口腔アレルギー症候群であり、花粉症の10%に合併するとされています。(リンゴ、モモ、イチジク、サクランボ、キウイ、メロン、パイナップル、トマトなどが報告されている)診断は自分でもできる人が多いと思われますが何に特異的なアレルギーを有するのかは、われわれ医療機関を受診していただければわかると考えます。花粉症の予防は抗原となるものからの回避が最も適している考えられます。具体的には@花粉情報に注意するA飛散の多いときは外出をひかえるB窓や戸を閉めておくC外出時マスク、メガネを使うD帰宅したら洗顔、うがいをし、鼻をかむ。などです。(ご存知ですよね!)治療法としてはまずは初期治療として花粉の予測された飛散の開始2週間前より経口薬を服用されることがあります。これを行うことにより花粉飛散初期、中期までは行わなかった人よりも重症度が少ないことがわかっています。また症状が出現した場合、症状に見合った治療方法を選択する必要があります。(くしゃみ発作または鼻汁が多いのかあるいは鼻閉が強いのか、またはその両方が強くあるのかなど)それには経口薬(作用の違う薬を組み合わせる場合がある)、局所鼻噴霧薬あるいはその併用などがあります。いづれもしばらくは治療を持続しなければならないのです。一度花粉症に羅患されると自然に治ユする事はごくわずかなので毎年治療される事が必要です。(皮下免疫療法、舌下免疫療法では治ユしうる。)頑張って下さい。当院でも治療は当然行なっています。

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