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「糖質制限食」は有効なの?

糖質制限食には、糖質を1食20〜40g(1回50〜150g)に抑制し、糖質以外なら何を食べても良いという考え方の食事療法です。たしかに糖質を制限する事によって血糖のコントロール、減量には有効であり、また少数ですが研究によっては脂質、血圧といったメタボの構成要素に対しても改善されるという報告はあります。一方長期間の糖質制限食をおこなう事によって、死亡率の上昇をまねいたり動脈硬化症が発症しやすいという研究も示されています。

したがって極端な糖質制限食(1食あたり糖質20g以内)は勧められなく、穏やかな制限食(1食あたり40〜50g)が適量だと言われています。炭水化物は食物繊維と糖質からなるため、炭水化物の質に注目して、糖質に成る量の少なめの食物を摂取するという食事法(低グライセミック・インデックス食)に着目するという方法もあります、たとえば白まい、食パン・うどん・じゃがいもは果物・野菜、全粒穀物、豆物(玄米、そば、そうめん)同じ量を食べても、糖質に移行する量が多い事がわかっています。

また食べる順番も野菜→蛋白質→炭水化物の順に食べる事で糖質の血液中での上昇が抑えられます。したがって炭水化物をある程度摂取しても穏やかな糖質制限食はできるのです。受診された際には上記でのわからない事はもっと説明します。ご留意下さい。

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